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冷たくなった頬を

何度も何度も触って

そこに命がないのを確かめた


納骨の日は

雨だった


濡れそぼった坊さんの袈裟の色や

墓石に流れる雨粒のひとつひとつを

今もまだ鮮明に覚えてる


哀しみは薄れたように見えても

時々激しく襲ってくる

波のように


どんなに悲惨なニュースが流れても

これ以上の哀しみなど無いと思えるのに

よく見れば世間のニュースは

やはりそれ以上の絶望に満ち満ちていて


自分の不幸の上に

他人の不幸を塗り重ねながら

ただ、波が遠ざかるのを待つ

それが一種の救いのようでもあり



あの大津波に

何もかも持って行かれ

愛するものを失った漁師は

それでも海を毎日見ていた

ただ、ただ、寂しそうな目で


激しい怒りはそこにはない

ただ、深い鎮魂が、祈りがあるだけだ

全てを奪った魔物だと知りながら

海を見つめるその眼の色は静かだ



命の根を

絶やさないように

深く、深く地中の中に伸びていけるように

じっと、黙って耐えている


きっと

数え切れないほどの人がそうしてる

この小さな国のあちらこちらで





そんな秋の始まり

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    まとめtyaiました【2011年3月から半年が経ちました】 ( 18:39 )

    冷たくなった頬を 何度も何度も触って そこに命がないのを確かめた 納骨の日は 雨だった 濡れそぼった坊さんの袈裟の色や 墓石に流れる雨粒のひとつひとつを 今もまだ鮮明に覚えてる 哀しみは薄れたように見えても 時々激しく襲ってくる 波のように どんなに悲惨なニュー?...

    まとめ【2011年3月から半年が】 ( 00:17 )

    冷たくなった頬を 何度も何度も触って そこに命がないのを確かめた 納骨の日は 雨だった 濡れそぼった坊さ



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