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はじめて暗闇が怖いと感じたのはいつだったろう

密閉された空間の中でふと目覚めたとき

あたしはひとりで暗闇の中にいた

手探りで母の姿を探す。

目が慣れてきたらそこが車内だとわかったけど

どうして自分がこんなところで寝ているのか思い出せない

「おかあさん」と呼ぼうとするが言葉がつまって声にならない

もう絶望的に分かっているからだ、

答えなど決して返ってこないことを。




にじり寄ってくる黒い物体の正体が

恐怖と呼ばれるものだと知らないうちから

子供は自分の中に湧き上がってくる感情を

飼いならしなだめる必要に迫られる。




成人になってからも、パチンコ店には足を踏み入れない。

幼い頃、永遠とも呼ばれる数時間を

パチンコ店の駐車場で過ごしていた

その記憶がよみがえるから。





あの場所だけはどうしても馴染めない





たとえば怖いものを見そうになったとき

痛みを感じそうになったとき

その現実を自分の外に置くことによって

痛みや恐怖を耐えることができた。

恐怖や哀しみで心が支配されたとき

泣いてもどうにもならないのだと理解したときから。


あたしはいつの間にか、半ば無意識に

そんな意識の処理方法を覚えてた。


以前日記にも書いた、深くて暗い穴

その穴の中にあらゆるものを放り投げて来た。


だけど、そう

それは決して消えてしまったわけではなく

ずっとずっと何年も経って

もう大丈夫だろうと忘れた頃になってから

突然頭上に降り注いでくる



精神と肉体を乖離させることによって

一時的な心のやすらぎは得られる。


だけど、そのたびにきっと

身体と心をつなぐねじが緩む。

それはいつか大きな歪みになる。

途中で気付いてももう流れは止められない。

その「たわみ」と向き合えないまま

大人になってしまったような気がする。



だからいつも定まらない。

自分が一体何を求めて

何になりたかったのか

未だにみつけることができない。

目の前にある課題だけを間違えずに淡々とこなすことに

本当は意味などないんだろう。

勉強は何かを系統立てて考えたりする手助けには

なるかもしれないけれど、

本当はもっと早い時期に見つけなくてはいけないことが

人生にはある。あったはずだった。




あたしにはきっと

そうするべき時期に

人生で一番に大事なもの、将来の自分像

未来の可能性に対して決断を下す

ゆるぎない意志のようなものが決定的に失われていた。





いい子のふりをするのが上手で

訳知り顔でかしこそうに見せるのが得意で

だけど自分の本質とは違っていたから

常に恐れていた。

退屈で凡庸な自分の姿を

悟られるのが怖かった。


甘えるふりはできても

本当の意味で依存することはなかった。

自分の本質を隠しながら依存するなんて

できるはずもないのに

甘えさせてくれないのは相手のせいだと思ってた。




  ソウル ボックス


最初はおそらく幼少期にありがちの

自分の中に含まれるどうしようもない残虐性を

見たくなくて作った箱。

闇の中から伸びてくる手に

ただ怯えながら

目をきつく閉じて

何度も何度も「それ」を放り込んだ。



見たくなくて

捉われるのが分かってて

だから怖くて




人のこころの深淵に触れて

その淵から自分の放り込んだものが

流れて行きそうで怖くて

だから深くなるのが怖くて



関わりあいたくないくせに

孤独にはめっぽう弱い

ひとりぼっちには耐えられない。

だから起こる焦燥、破壊願望。



 みんなから手招きされながら

 輪には加わらない

 だけど、一目置かれている


 そんな風になりたかったのかな、きっとね

 でもそんな風に孤高には生きていけなくて。



箱の中にはきっと

見たくないけど、かつて大事だったものも

たくさん入っているはずだった。

失ってしまった人、物、自分の感情。

押し殺すしかなかった想い。

大人になるということは

ソウルボックスを回収してその中身を

ひとつひとつあらためる作業なのかもしれない。



失いたくないと願うほど

大切なものがあったのは

きっと幸せだったはずだから



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コメント

  1. のぶ | -

    失いたくない大切なものは、確かにあった。それは、二度と手に入れることができないだろうと思えるほど、このうえなく幸せだったから。だから、どんなに苦しくてもそれを深く暗い穴に投げ込むつもりはない。

    ( 13:26 )

  2. クリオネ | 7yu2AX4I

    大切なものを大切だと認識出来たときに、幸せを感じてる。
    苦しい事があっても投げ出さないようにしたいと思いました。

    ( 17:51 [Edit] )

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